温泉でタトゥーはなぜダメ?隠しシールで入浴OKになる理由と当館の対応を解説

温泉・銭湯
温泉でタトゥーはなぜダメ?隠しシールで入浴OKになる理由と当館の対応を解説

はじめに

こんにちは!
ひなたの湯です!!今回は温泉×タトゥーについて記事を書きました!

「タトゥーを入れているから、温泉は諦めている」――そんな声を、私たち温泉施設のスタッフはこれまで数え切れないほど聞いてきました。ファッションとしてのタトゥーが広まり、海外からの観光客が増える一方で、日本の温泉施設の多くは今も「タトゥーお断り」の掲示を出しています。

では、そもそも温泉でタトゥーはなぜダメなのでしょうか? 法律で禁止されているのでしょうか? そして、隠しシールで対応できる施設は本当にあるのでしょうか?

この記事では、温泉業界のタトゥー問題の背景から、隠しシールという選択肢、当館の対応方針まで、わかりやすく解説します。タトゥーがあってもゆっくり温泉を楽しみたい方に、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

温泉でタトゥーはなぜダメと言われてきたのか

実は「法律で禁止」されているわけではない

まず知っておきたいのは、温泉施設におけるタトゥー入浴禁止に、法的な明文根拠はないということです。公衆浴場法や旅館業法には「タトゥーのある人の入浴を禁じる」という条文は存在せず、実際の対応は各施設の自主判断に委ねられています。

つまり、「タトゥーがあるから絶対にダメ」というのは、法律の話ではなく、各温泉施設が経営判断としてルールを定めているというのが正確な状況です。

「反社会的勢力対策」としての慣習が背景

それではなぜ、多くの施設で「タトゥーお断り」が慣習化してきたのでしょうか。最大の理由は、反社会的勢力の入浴を防ぐという長年の対策でした。

戦後から1990年代にかけて、日本では入れ墨(和彫り)が暴力団の象徴として社会に広く認識されるようになり、警察や自治体も暴力団排除の一環として、公衆浴場での入れ墨のある人の入浴を控えるよう推奨してきました。他の利用者に威圧感を与えないようにするため、そして安心して入浴できる空間を守るために、温泉業界は「タトゥーお断り」を掲げてきたのです。

「見た目」で判断せざるを得ない現場の事情

「反社会的勢力かどうかを見た目で判断するのは差別ではないか」――もっともな指摘です。ただ、現場のスタッフには一人ひとりの背景を確認する術がなく、実際には「タトゥーの有無」でしか線引きができないという難しさがありました。

その結果、ファッションとしてタトゥーを入れている方も、海外からの観光客も、宗教的・文化的な意味で入れている方も、一律にお断りせざるを得ない状況が長く続いてきたのです。

変わりつつある温泉業界の対応

観光庁の指針:「入れ墨のみを理由とした拒否は適切ではない」

こうした状況に変化のきっかけを与えたのが、外国人観光客の増加でした。2016年3月、観光庁は「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に関する対応について」と題した文書を全国の自治体・温泉関係団体に発出し、次のような考え方を示しました。

  • 入れ墨をしていることのみをもって、入浴を拒否することは適切ではない
  • 施設側は、シールで覆う、貸切風呂を活用するなど、柔軟な対応を検討することが望ましい

この指針は法的拘束力を持つものではありませんが、温泉業界全体に「一律禁止からの脱却」を促す大きな動きとなりました。

施設ごとに対応は3パターン

観光庁の同時期の調査によれば、全国の温泉・入浴施設のタトゥーへの対応は、おおむね次の3つに分かれています。

  • お断り:約56%
  • お断りしていない(タトゥーOK):約31%
  • シールで隠すなどの条件付きでOK:約13%

つまり、いまや約4割の施設が、何らかの形でタトゥーのある方の入浴を受け入れているということになります。この割合はインバウンド需要の高まりとともに、年々増加傾向にあります。

タトゥー隠しシールという選択肢

そこで注目されているのが、タトゥーカバーシール(隠しシール)の活用です。柄のあるタトゥーの上に貼ることで、視覚的にタトゥーを完全に覆い、他の利用者から見えない状態にできる専用のシールです。

タトゥーカバーシールとは

タトゥーカバーシールは、肌に近い色の粘着シートで、水に強く、入浴中でもある程度剥がれにくいよう設計されています。ドラッグストアやオンラインで市販されているほか、ひなたの湯のようにフロントで直接販売している温泉施設もあります

素材や形状はメーカーによってさまざまで、正方形・長方形の定型サイズから、大きなタトゥーを覆える大判サイズまで幅広く展開されています。

▲ひなたの湯で実際に販売しているタトゥーカバーシール(大)20㎝:200円(小)11㎝:150円

なぜシールが「入浴OK」の条件になるのか

多くの施設が「シールで隠せばOK」というルールを設けているのは、シンプルな理由からです。タトゥーが物理的に見えなければ、他の利用者に威圧感を与えることも、施設の雰囲気を損ねることもないからです。

温泉施設側からすれば、「タトゥーの有無そのもの」ではなく「他のお客様の入浴体験を守れるかどうか」が本当のポイントです。シールで完全に隠れているのであれば、その懸念は解消されます。

タトゥーカバーシールを使うときの注意点

シールを使えば入浴OKといっても、いくつか気をつけたいポイントがあります。

1. サイズは「タトゥーより一回り大きめ」を選ぶ

貼ったシールがタトゥーより小さいと、端からタトゥーがはみ出してしまいます。サイズはタトゥーの輪郭より一回り大きめを目安に選ぶのが基本です。複雑な形状のタトゥーは、複数枚を組み合わせて隙間なく覆いましょう。

2. 貼る前に肌をしっかり整える

貼り付ける肌は、清潔で乾いた状態にしておくのが鉄則です。入浴の直前ではなく、お風呂に入る前の乾いた肌に貼るのがおすすめです。虫よけや日焼け止めなどが残っていると、粘着力が弱まり、剥がれやすくなります。

3. 湯温・入浴時間で剥がれることもある

シールは水に強く作られていますが、高温のお湯に長時間浸かる、体を強くこするといった状況では剥がれる可能性があります。入浴中は無理に長湯せず、時間を区切って利用するのが安心です。また、サウナやジェットバスの強い水流は、シールが剥がれる原因になりやすいため注意が必要です。

4. 剥がれてしまったら、速やかに湯船から出る

万一、入浴中にシールが剥がれてしまったら、他のお客様の目に触れないよう、速やかに湯船から上がってタオルで覆うようにしてください。剥がれたまま入浴を続けることは、施設のルール違反となる場合があります。

当館の対応:カバーシールでタトゥーが完全に隠れれば入浴可能です

販売しているタトゥーカバーシールをご使用いただき、タトゥーが完全に隠れている状態であれば、ひなたの湯のご利用が可能です。

これは、タトゥーがあることを理由に温泉を諦めていらっしゃる方に、少しでも快適に湯あみを楽しんでいただきたいという思いから設けている運用です。同時に、他のお客様が安心してくつろげる空間を守るための、必要なルールでもあります。

ご利用の流れは次のとおりです。

  1. フロントにて、タトゥーカバーシールをご購入いただきます
  2. お着替え・入浴前に、乾いた清潔な肌にシールを貼っていただきます
  3. タトゥーが端まで完全に覆われていることをご自身でご確認のうえ、浴室へお入りください
  4. 入浴中にシールが剥がれた場合は、速やかに湯船からお上がりいただき、フロントまたはお近くのスタッフまでお声がけください

詳しくは下記のページをご覧ください

【ひなたの湯 新大阪】タトゥー・刺青があるお客さまへ

【ひなたの湯 大阪ユニバーサルベイサイド】タトゥー・刺青があるお客さまへ

【大阪で温泉をお探しの際はひなたの湯へ!】

   

旅行や出張で新大阪にお越しの際は「ひなたの湯 新大阪店」を、

市内の観光やUSJでお越しの際は「ひなたの湯 大阪ユニバーサルベイサイド店」を

ぜひご利用くださいませ!

どちらの店舗も高層階の気持ちよい露天風呂が特徴です♪

新大阪店の詳細はコチラ→公式ホームページ

大阪ユニバーサルベイサイド店の詳細はコチラ→公式ホームページ

(ベイサイド店は JRゆめ咲線 安治川口駅より徒歩6分!)

まとめ:正しい知識と一枚のシールで、温泉は身近になる

最後に、この記事の要点を整理します。

  • タトゥー入浴禁止に法的根拠はなく、多くは反社会的勢力対策としての慣習
  • 観光庁は2016年に「入れ墨のみを理由とした入浴拒否は適切ではない」との見解を提示
  • 現在、約4割の施設が何らかの形でタトゥーのある方の入浴を受け入れている
  • タトゥーカバーシールで完全に隠せば入浴OKとする施設が増加中
  • シールを使うときは、サイズ選び・貼り方・湯温・時間に注意
  • 当館では、シールで完全に隠れていれば浴室のご利用が可能

タトゥーがあるからと温泉を諦めていた方も、カバーシールと少しの工夫で、日本の温泉文化を存分に楽しめる時代になってきました。当館は、そんなお客様を温かくお迎えする場所でありたいと考えています。

ご不明な点があれば、いつでもフロントまでお気軽にお問い合わせください。

参考文献

観光庁の指針・実態調査(一次情報)

  • 観光庁「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に関する対応について」(2016年3月18日付事務連絡、厚生労働省を経由して都道府県・保健所設置市・特別区に発出。「入れ墨をしていることのみをもって、入浴を拒否することは適切ではない」との見解と、シールで覆う・貸切風呂を活用するなどの柔軟な対応を推奨する内容)
    https://www.mhlw.go.jp/content/001165667.pdf
  • 観光庁「入れ墨がある方の入浴に関する調査」(2015年10月実施。全国の温泉・入浴施設のタトゥー対応状況として、お断り施設約56%、お断りしていない施設約31%、シール等で隠す条件付き許可施設約13%という数値の出典)
    https://www.arutokoroni.jp/news/news_2025/

歴史的背景・業界の実態

  • 中日新聞Web「<タトゥー>(前編)温泉の『入浴お断り』は仕方ない?」(東海地方の温泉・プール・銭湯業界の担当者コメント、「反社会的勢力と半グレの線引きの難しさ」「銭湯とレジャー施設の運用の違い」など現場の実情に関する記述)
    https://www.chunichi.co.jp/article/501500
  • 竜王ラドン温泉 湯〜とぴあ「温泉で入れ墨はなぜダメなのか歴史と理由を徹底解説|銭湯との違い」(明治期の入れ墨禁止令、戦後の暴力団の象徴としての社会的定着、近年の柔軟対応の進展に関する解説)
    https://u-u.co.jp/blog/onsen_etiquette/postid_9202/
  • 竜王ラドン温泉 湯〜とぴあ「入れ墨が温泉でなぜ断られるのか徹底解説!法律・歴史・施設対応と最新トレンドまで網羅」(暴力団排除の一環として警察・自治体が入れ墨のある人の入浴禁止を推奨してきた経緯、貸切風呂・時間帯制・隠しシール配布などの先進的な取り組み事例)
    https://u-u.co.jp/blog/onsen_etiquette/postid_8829/

インバウンド需要と業界動向

  • Heartland Japan「【前編】温泉でタトゥーを容認すべきか?日本人が刺青に対して厳しい理由と外国人の意見」(観光庁「インバウンド消費動向調査2024」を引用し、訪日外国人の温泉利用満足度96.2%、次回訪日時に温泉利用を希望する割合46%の数値を提示。日本観光研究学会機関誌「入墨・タトゥーがある客の利用可否をめぐる現状と課題」への言及もあり)
    https://heartlandjapan.jp/insight/温泉でタトゥーを容認すべきか/
  • 旅するアルル「温泉でタトゥーがダメと言われる理由と対処法|隠す・確認・貸切でスマートに対応」(都市部・地方の対応差、施設ごとの運営方針、市販カバーシール・ウォータープルーフファンデーションの実用例に関する記述)
    https://trip.aruru.co.jp/tattoo-onsen-reason/